人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

イギーの思ひで

テツの小部屋

2010年11月09日

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今からもう20年くらい前のことだと思うのですが、イギー・ポップが博多にやってきました。そのあたりのアンダーグラウンドな音楽に傾倒していた我々バンド仲間はもちろん行きました。

オールスタンディングの会場は満員。強引に一番前まで進むと周囲はハーレー好きそうな長髪のコワモテばかり。まあ我々も人の事は言えない風貌だったのは間違いありませんが。バンドが登場して演奏が始まるともう大変な事に。ステージ前はノリノリなのか殴り合いなのか判らない状態でした。フト頭上を見ると、仲間のひとりがステージまで送り出されて行き(サーフっていうんかね)、ローディーのガイジンにボコボコにされたりしてました。
イギー御大はサービス精神旺盛でダイブを繰り返し、ある時完全に私を指差したかと思うと、次の瞬間私に向かってダイブしてきました。「イヤン」と思う間もなく
イギーを受け止めた私はそのまま後ろへ倒れ、私とイギーの上にはテンションの上がりまくった客たちが次々に乗っかってきました。
視界が白~くなり、薄れ行く意識の中でイギーの汗みどろの体を「ホンモノだ~」と感動していたのは今でも覚えています。一瞬気を失ったようで、気づくと金髪のローディーに起こされていて、頬を何発か叩かれ「イケるか?」みたいな事を聞かれていました。イギー御大はすでにステージで飛び跳ねてました。
ちなみに演奏はまったく覚えていません。この手の音楽はCDで聴くだけにしようと堅く誓ったテツ少年でありました。
その当時でもイギーは40才半ばのはずで、う~ん負けてられんな~。
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