人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

フェザークラフトのメンテナンス

テツの小部屋フェザークラフト

2010年09月25日

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今日のツアーは強風の為中止。時間が空いたので夏の間酷使したカヤックの手入れをしていました。

フェザークラフトをご検討中の方からのご質問で一番多いのが「使用後のメンテナンス」に関してです。毎度毎度の塩抜き、乾燥が必要と思われがちなところに、「私は基本的にカヤック(特に自分の)は洗いません」と言うとびっくりされます。現在仕事での使用頻度がもっとも高いウィスパーですが、夏シーズンに入ってから一度も洗ったり分解したりしていません。組んでから2~3ヶ月たって思いたったらバラします。それが今日でした。水を張った容器にフレームを放り込みました。スキンは・・・今回は洗いません。

もちろんパドリング後に洗える環境とバラす前に乾燥させる時間があれば洗うに越した事はないのですが、いつもそんなに理想的な環境ではないので。それに海水に湿ったままでもカビません。逆に淡水で湿ったままだとカビやすいです。
フレームに関しては、バラしさえすれば固着しません。
ただ、ハッチ部分やシーソックなどシームが施してある部分は乾燥させた方が長持ちします。

九州のユーザーさんは住宅事情が良いのか、日頃は組んだまま、と言う方も少なくありません。ただその場合組み立て時にT-9(専用のオイル)を塗布する事と、長く乗らないのであればバラしておいた方がベターです。特にエクステンションバーは必ず抜いておきます。ここが固着するケースが多く見られます。毎日のように乗るのであれば、フレームのジョイント部は常にしなり、固着する暇はありませんが。


これは私の性格でもありますがメンテに関して、あまり神経質にならない方が良いと思います。いくつかのポイントさえ押さえればよいのです。
いろんな所に持っていけて(送れて)どこでも旅を始めて終れるカヤックですから、それくらいの手間はかかるという事です。

以前、フェザーの大先輩、セタスの笠原さんと試乗会をした時の氏からお客さんへの言葉が忘れられません。「我々2人の顔を見て頂くと判ると思うのですが、こんなタイプの人間でも(どんな!?)フェザーを問題なく扱っているのですから・・・」
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