人力旅専門店 SOUTHERN WORKS

コラム

良いカヤック

テツの小部屋

2006年07月05日

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・・・です、これ。

WILDERNESS SYSTEMSのテンペスト165。私が普段最も乗る回数の多いカヤックです。

全長:503㎝ (へ~こんなにあったんだ・・・)
全幅:55㎝  (へ~意外に細いのね・・・)
重量:26㎏  (こんなもんか。でももっと軽いかと思った)

以上カッコ内が私のインプレッションです!えっ?それじゃ判らん?

え~、ツアーでは特に女性からの評価が高いです。パドリングにポリ艇特有の重たさは感じません。直進性も高く、リーン(傾け)した時も限界点が徐々にやってくる感じで判りやすく、非常にコントロール性が高いカヤックです。ちなみにスケグ仕様ですが、初めての方でもまったく問題ありません。

身長175㎝、体重74㎏の私がデイツーリング(荷物をあまり積載しない)に使うのに最高です。サーフィン遊び、ロックガーデンでの細かなコントロールも容易です。もちろん荷物満載で使うこともありますが、私の体重で、ミニマムなキャンプ用品だけならば問題ありません。最大積載量は136㎏。

素材はGⅡポリエチレンというもので、従来のポリに比べ高密度な素材です。光沢があり、「つるりん☆」としているので水の抵抗もFRP並みに少ないはずです。なにより高級感があります。
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ガッチリ張られたデッキラインも便利です。レスキュー時やゴロタ浜での上陸時など、ここを持ってカヤックを引っ張り上げる事もできます。デッキコードも数が多く、スペアパドルなんかを付けても安定します。
コクピット後ろのサードハッチは意見が分かれるところでしょうか。スターン側メインハッチ内との間にも隔壁があるので「荷物が入れづらい」という方もいます。
ま、ものは考えようで、荷物を小分けすれば良い訳だし、先日プライベートツーリングでソフトクーラーを忘れたときはサードハッチに直接氷とビールを入れました。海上で魚を釣り上げた時や、船上の漁師のおっちゃんから「ホレ!」と魚を貰うとき用に使えます。海では何があるかわかりませんからねぇ~~~。
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んで、特筆すべきはこのシート!「シーカヤック界のレカロ」と勝手に呼んでます(正式名称phase3というらしい)。調節可能なバックレストに加え、サイドのフォームも厚さが変更できます。シート前方部分(腿裏)も持ち上げる事ができます。経験者はそうでもないですが、初めての方など、ココを持ち上げると自然に良い姿勢がキープできるようです。

最後に難点。スケグに小砂利が詰まりやすい。これは構造上しょうがないかな~とも思いますが。ただ、「スケグが出ない!」と気付くのは海上に出てから。お客さんがそうなった場合、私は海上でPFDに着けたリバーショーティ(ナイフ)を差し入れて小砂利を抉りだします。やっぱりナイフは必需品!?

この165の他に170というボリュームアップバージョン(全長518㎝・全幅:58㎝)もあります。私の場合ロングツーリングはこっちかな。

ちなみに165、170ともにレンタル艇ございますので是非一度お試し下さい。

定価:¥243,600(税込み)
輸入元:高階救命器具株式会社
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