こんな本を見つけましたぞ。
このHPをご覧の皆様はカムイ伝ファンだとは思いますが(決め付け。しつこい)、この本は本編の漫画より重たいですぞ。
いかにして白土三平がサスケ・忍者武芸帳・カムイ伝などなどを描くに至ったか、そしてその時代背景と現代における価値みたいな事が書いてあります。貸本時代の少女漫画や、他の作家の本の表紙画の制作など、興味深い活動の記録もあります。
白土漫画が学生運動の活動家たちにバイブル的に読まれたこと、その後の時代の知識人に無視され続けた事などなど・・・。
なぜ「カムイ伝・第2部」で延々と猿の生態が描かれたのか。第一部の白オオカミにしてもそうです。ぼくはこれが「2001年宇宙の旅」の冒頭のゴリラのシーンと同じような意図(どんなんや?)で描かれたと思っていたのですが・・・。
ご興味あるかたは是非。